【人間力経営委員会】
委員長 浅葉 勇貴
所 信
人間力とはいったい何なのか、どういった力なのか。私が考える人間力とは、自立した人間として生き抜いていく力、そして、一人の人間としての魅力だと考えます。しかしこれはとても曖昧なものであり、数値として測れるものでもなく千差万別であり、また、全く同じ人間力を持つ人間はいないでしょう。
一般に人間力を構成する要素としては三つの要素があります。それは知的要素、社会対人的要素、自己制御的要素です。これらは自立し生き抜いていく為に必要で、日ごろ生活していく中で身につくものもあれば、自主的に学ばないと身につかないものもあり、自分自身が置かれている立場や環境によって必要とされる要素の能力は様々に変化します。それ故にどれか一つが抜きんでていれば良いというわけではなく、バランスよく三つの要素を向上しなければなりません。また、人間としての魅力とは目に見える魅力だけではなく、目には見えない人の本質と考えます。
ここで二人の歴史人物に着目したいと思います。その二人とは三国志演義で有名な曹操と劉備の二人です。共にとても素晴らしい人間力を持った人物であると考えます。曹操は三つの要素を、劉備は魅力ある人物として描かれています。前者は兵法や文学、経営などの学問を学びながら戦という経験を通して人間力を磨いていきます。また後者は流浪の身でありながらも人心を掴むことや三顧の礼で諸葛孔明を招き入れるなど人としての魅力を十分に発揮しています。三つの要素を向上するには、基礎知識や専門知識を身に着け、それを様々な立場や環境で活用していく中で向上するものと考えます。これは青年会議所に於いて、役員会、理事会、所属委員会といった具合に立場や環境の違う中で活動していくことこそが向上に繋がります。
人間の魅力についてはどうでしょうか。目視から判断できるもの、つまり行動や言動といった部分は知的、社会対人的な要素に当たります。では、人の本質とは何なのでしょうか。この部分を人間力経営委員会の委員長としてメンバーの皆様と共に一年間学び、磨きたいと考えます。
私が考える人の本質とは、この日本という国の中で先人たちが磨き受け継いできた和の心こそが人の本質ではないでしょうか。和の心とは個人を重視するのではなく、集団における秩序や調和、また礼儀を重んじること、また、自分に厳しく、人に優しくという言葉も和の心を表しています。しかしながら優しくするといっても相手が何を考え行動したのかというのを理解し相手を敬う心がなければなりませんし、自分に厳しくといっても謙虚さや素直な心を持ち合わせていなければ何の意味もありません。相手を敬い、謙虚さや素直な心を磨くことが人の本質を磨き、魅力を向上させることになります。
しかし、現代社会において集団性が重視され個性がない、自己表現ができないと言われることがありますが、先ほど述べた人の本質と自主性、主体性を兼ね備えることで個性が生まれます。その個性でもって挑戦し続けてこそ、明るい豊かな社会を築く道しるべとなり、夢ある丹波の創造につながると信じます。また、個性あふれる丹波青年会議所のメンバーが組織としての機能をよりいっそう強めることもその創造を後押しする大きな力になるでしょう。なぜなら青年会議所は単年度制です。一年ごとに組織が再編され、上下関係も様々に変化していきます。役職経験者が委員会メンバーにいることもあります。メンバーがメンバーを指導できる環境、トップダウン、ボトムアップの両方存在するのが青年会議所だからです。
人間力経営委員会はメンバー一人ひとりの和の心を磨き、人間力を向上させ、メンバー一人ひとりの個性があふれ、より多様性のある丹波青年会議所にするために一年間邁進してまいります。
基本方針
一、和の心を磨きます
一、「自主性」「主体性」を兼ね備えた個性の創出
一、多様性のある組織づくり
事業計画
1.3月LD事業例会
2.9月例会
3.各種エントリー
4.3分間スピーチ
5.人間力強化
6.組織力強化
7.経営力強化
8.会員拡大への絶対推進
9.45周年ビジョンの実施
10.行政や各諸団体との連携・協力・交流
11.各委員会との連携及び支援
12.理事長諮問に関する事項