経営力強化委員会

委員長 細谷 潤

所信

経営力の強化には三つの要素が必要不可欠であると考えます。古来より心技体という言葉が使われてきましたが、現代では、健全な心・健康な体・家族(従業員の皆様・会社)を守るお金が経営には必要と言われています。特に経営者はこの三要素を意識して日々活動をする必要があります。

2019年度経営力強化委員会では、健康な体を作り、健全な心を養い、経営している会社や家族を守っていく為のお金を創出する知識を学ぶことを目指します。まず第一に健康な体作りについてですが、何をおいても健康が第一です。組織経営において健康な体作りをすることは、会社全体の組織力の向上につながります。組織のリーダーとして、自身も含め従業員の皆様の健康を促進していくことも経営力を強化するためには必要であると考えます。現在、経済産業省の指導の下、健康経営が推進されています。現代の経済活動においては旧態依然の公害を容認する利益追求型の体制から、従業員の皆様への健康促進に対する投資を行うことによって、生産性の向上、利益の追求を狙う体制へと変わっております。健全な心の育成はその健康な体作りの延長線上にあると考えます。健康な体を目指し行動をするその過程において健全な心の育成がなされます。現代社会は運動不足が社会問題化されております。そういった体(健康)への投資を行うことが健康な体作りを学ぶことが健全な心を養う第一歩であると考えます。最後に家族(従業員の皆様・会社)を守るためのお金の創出ですが、これは何をおいても組織のリーダーとして経営者として必ず学ばなければなりません。巷では経営学や財務に関するもの、助成金や税金に関するセミナーや勉強会が開かれています。しかし多くのセミナーではその場の受講で終わってしまい、ご自身の会社の経営に十分に活用できていないケースが多く見られます。そうならない為の学びの場がJCにはあると確信しています。本年度の事業の中にJC経営塾・本委員会例会がございます。その事業を通じて一回のみで終わることはなく、ご自身の組織経営に役立たせることができるように取り組んで参ります。

また経営力の強化の根源である人としての質の向上も経営力強化委員会では目指していきます。メンバーが納得した活動を行い、その活動にメンバーが満足し、関わった人が感動できるような活動に取り組んで参ります。メンバー自身が納得した活動をするためには、自らが積極的に取り組む、人任せにしない、闊達な議論をすることによってできることだと考えます。また満足のいく活動をするためには、事前に準備を怠らなかったり、ミスをしなかったり、過去の反省を十分に生かした活動をすることによってできることだと考えます。では感動をするとはどういうことでしょうか。例会やイベントにたくさんの人を呼べたから感動をするのでしょうか。ミスをしなかったから感動するのでしょうか。そうではありません。例えばオリンピックで「日本の選手団が30個のメダルを獲得しました」と聞いて「30個のメダル」という結果に満足する人がいても、感動を覚える人はいないでしょう。では改めて感動をするとはどういうことでしょうか。それは、たった一個のメダルであっても、その選手が厳しい練習に耐え、挫折をしながらも自らを奮い立たせ、辛いことことにも負けずに、必死に頑張っている姿を見て、人は感動を覚えるのではないでしょうか。つまり人に感動を与えられるのは、人でしかないのです。

我々は事業主や会社で責任ある立場にある人間の集まりで本業こそ違えど、それぞれの夢に向かって日々活動しております。JCのメンバーが人知れず努力をしている姿、悩みながらも必死に頑張っている姿を見て感動を覚えるのではないでしょうか。ひいては、メンバーの経営されておられるの組織の従業員様また友人や家族など関わる人すべては、あなたの業績や経歴、肩書に感動を覚えるのではなく、あなたの必死に頑張っている姿を見て感動するものだと考えます。会社組織も事業団体もすべて目的は違えど、人の集まりです。人で成り立っている集団である以上は関わる人すべてが納得をし、満足を得、感動を与えられるのは、良い成果や結果だけではありません。そこに関わる人それぞれが頑張り、汗を流し共に悔しさも喜びも感じた時に、人が人に感動をするのだと思います。その為にはまず自己を磨き、メンバーと共に切磋琢磨する、それが第一歩であると考えます。

2019年度、経営力強化委員会では、本委員会の例会またJC経営塾のサポートを通じて経営に関する取り組みを行う機会を多く頂いております。その機会を活用し一年を通して、経営力の強化をしっかりと学んでいきます。共通のテーマでもありますOODAループの徹底を敢行し、通年にわたり基本方針を貫けるよう心掛けて参ります。そして経営力強化委員会のその名に恥じぬよう、丹波青年会議所のメンバー、ひいてはご家族、従業員の皆様のお役に立てる取り組みを積極的に行って参ります。

 

基本方針

一、自己研鑽と切磋琢磨

一、健康な体と健全な心と家族(従業員の皆様・会社)を守るお金の創出

一、組織経営の基本を学ぶ

事業計画

 1.2月例会
 2.6月LD事業例会
 3.9月例会
 4.5分間スピーチ
 5.人間力大賞エントリー他
 6.JC経営塾サポート
 7.会員拡大の推進
 8.行政や各諸団体との連携・協力・交流
 9.各委員会との連携及び支援
10.理事長諮問に関する事項