<所信>
は じ め に
1972年10月11日 日本で512番目の青年会議所として氷上青年会議所は誕生しました。これまで先輩諸兄が一年一年積み重ねてこられた32年間の歴史と伝統により33年目の(社)ひかみ青年会議所の運動を展開していくことが出来ることに深く感謝と敬意を表します。そして今、この経済状況が不透明な時代にもかかわらず青年会議所で活動出来るのは、支えてくれている家族、会社の協力、そして周囲の環境のお陰であることに感謝する次第であります。この一年間、それら全てに感謝し、責任と自覚を持ち、また、活動の原点を振り返り、守るべきものを守り、変えるべきものは変えるという信念をもって(社)ひかみ青年会議所を次代へと繋げていくために精一杯の努力をしてまいります。
ひ と づ く り
「企業は人なり」「人を育てぬ企業に繁栄なし」とよく言われますが、JCにも同じことが言えるのではないでしょうか。JC運動は、社会を開発する実践過程を通じて、自己の訓練をする所で、それは自分のために行う運動であります。そして、いくら社会の開発といっても、人間の開発がなければ社会の開発は不可能であります。メンバー一人ひとりの人間力を向上することが、LOMの質の強さという力になり、また地域を開発する原動力になるのです。
JCのひとづくりには、これまで先輩諸兄が培われてきたすばらしい歴史と伝統があります。
それは、強い組織力であり、厳しい縦の関係であり、人間として社会で企業で生きていくための規律や礼儀であり、相手の事を本気で想う気持ちであります。時代の変化でJCの価値観が変っても、このひとづくりの根底は変らないと信じ、今こそ守っていく必要があると考えます。
JCは、求めて行動すれば、すばらしい機会(チャンス)と、感動や、かけがえのない友情を与えてくれます。しかし、自ら行動を起こさなければ、何も得ることは出来ません。40歳までの限られた貴重な時、そして人生の中で最も心豊かで充実した時、事業を通じて自ら汗を流し、積極的に困難に立ち向かうことによって得られる経験の積み重ねが、自分の能力を高め、人間力を成長させてくれるのです。
常に自分を高める努力を怠ることなく、前向きに自己の可能性に挑戦し、メンバーのため、そして自分のためになる活動を行って行きましょう。
ま ち づ く り
どんなにすばらしい理念を掲げても、それを行動に移さない限り、人に想いは伝わりません。まちづくりには、自らが信念をもって、運動を地道に継続し続け、汗を流して実践することが必要であり、また、その運動を広く地域にPRすることが大変重要であると考えます。
私達は創立30周年に新たなるひかみへ向けて、ひかみ夢ビジョン「笑顔あふれるひかみを目指して」を作成し、ひかみが笑顔あふれる豊かなまちを目指すための提言を行いました。そして、この2年間そのビジョンの実現に向けてそれぞれの年度においてまちづくりの運動を実践してまいりました。今、氷上郡の合併は、本年11月の新市発足に向けて、最後の協定項目の調整が進められているところであります。このような中で私達ひかみ青年会議所は、署名運動を行った責任を自覚し、また23年前先輩諸兄が提唱された「ひかみはひとつ」という想いを再確認し、明るい豊かな地域づくりへの第一歩となる氷上郡六町合併の実現に向けて努力していく必要があると考えます。そして、笑顔あふれるひかみの実現に向けて地域の住民、企業、行政と協力し、「ひかみ夢ビジョン」で提言したことをひとつひとつ具体化して実践していきましょう。
会 員 の 拡 大
本年、ひかみJCは36名という33年間の歴史の中で最も少ないメンバーでスタートします。氷上青年会議所が創立した時は、72名のメンバーでありました。そこから考えると半分のメンバー数になってしまったのです。これまでにも私達は毎年毎年、会員拡大を一生懸命行ってまいりました。しかしながら、会員拡大は、不透明な経済状況、青年の社会的な団体への参加意識の変化、JC自体の価値ということからも全国的に大変厳しい状況であり、また、毎年の卒業生や中途退会者により、会員数の現状維持さえもままなりません。
JCの理想とする社会性の高い事業を継続的に行っていくには、LOMの力であり体力となる会員数の確保は絶対に必要です。今一度、LOMの存続をかけて、会員拡大委員会を中心にメンバー全員が一丸となって会員拡大を行いましょう。そして、各委員会においても、会員拡大を意識した企画やPRを取り入れることで会員拡大への協力をお願い致します。そしてJCに入会したことで貴重な経験やすばらしい感動、かけがえのない友情を得た経験を一人でも多くの知人、友人、地域の青年に伝え、メンバー一人ひとりが危機感と誇りを持ち、自分達の仲間を増やそうという強い想いで、汗を流し、足を運び会員拡大を行いましょう。
最 後 に
JCで出会えた人との係わりを大切にしてください。JCではLOMの中でその年の組織を形成する時に出来る係わりや、また、3JC、兵庫ブロック、近畿地区、日本JC、姉妹JCと様々な人との係わりを持つ機会を得ることが出来ます。そして、その係わりの中で、当初に掲げた目標に向かって活動する中で、時には、困難な場面に直面したり、互いに衝突したり、自分の想いがままならぬことが出てくるでしょう。しかし、お互いの立場を尊重し、決して衝突から逃げるのではなくお互いに本気になって腹を割って語り合い、一つの目標に向かって共に手を取り合って進み、それを成し遂げたときに、お互いを信頼しあう友情が生まれてくるのだと思います。そして、この友情は、私達の人生にとって、JCを卒業してからも続くかけがえのない宝となるはずです。全ては、自ら参加し、自ら積極的に行動することから始まるのです。