理事長所信
一般社団法人 丹波青年会議所
第55代理事長 中野 甲貴
はじめに
私たち青年会議所は、「 明るい豊かな社会」の実現を目指して、これまで活動を続けてまいりました。しかし、その運動を担う私たち自身は、果たして本当に“明るく”“豊かな”心で日々の運動に向き合っているのでしょうか。活気あるまちを創りたいと願う私たちこそが、この地域で最も活気に満ちた団体でなければなりません。その自覚と誇りを胸に、まずは私たち自身が“明るい豊かな運動”を体現していくことこそが、このまちに真の変化をもたらす第一歩であると私は確信しています。
本年度、私たちは創立55周年という輝かしい節目を迎えます。この歩みは、地域の未来を真剣に想い、理想を胸に行動し続けてこられた先輩諸兄姉の熱き志と、たゆまぬ努力の結晶です。その歩みは決して平坦ではなく、時に困難を乗り越え、仲間とともに汗を流しながら、希望を紡いでこられました。その魂は、今を生きる私たちにしっかりと受け継がれています。だからこそ私たちは今、この55年の重みと誇りを胸に刻み、次の時代へとバトンをつなぐ責任と、それを担う機会を与えられているという使命感を持って、未来への一歩を力強く踏み出してまいります。
面白さと挑戦|心が動くから、未来が動く
面白さが、人の心を動かす。
私たち青年会議所はまず、自分たち自身が心から「やってみたい!」と熱中できる運動を創り出すことから始めます。義務ではなく夢中。正解をなぞるのではなく、面白がって
道を切り拓く。そこにあるのは、誰かに決められた価値ではなく、自分たちで見つけた「本物のやりがい」です。
人は、誰かが本気で楽しんでいる姿に感化されます。そして、その姿に自分の未来を重ねられたとき、「 自分も何かしたい」「 関わってみたい」と思えるようになります。私たち
が目指すのは、まちの人がそうやって自然と巻き込まれていくような、興味を駆り立てる運動です。面白さは、共感を生む起点であり、仲間の輪を広げる起爆剤です。
そしてその面白さの先には、必ず“挑戦”が待っています。
誰もやったことのないことに一歩を踏み出し、常識を疑いながら、今までのやり方を超えていきます。
地域の課題に対しても、行政の枠、業界の枠、青年会議所の常識すらも超えて向き合っていく。想定超を実現するには、挑戦から逃げてはいけません。私たちは、失敗を恐れず
に挑戦します。安全圏に留まるのではなく、「 面白そうだからやってみよう」と踏み出せる組織でありたい。その挑戦こそが、今まで誰も見たことのない景色、地域の希望、そし
て想像を超える新たな仲間との縁を生み出します。
本気で楽しみ、本気で挑む。それが、まちの未来を動かす原動力になると、私は信じています。
熱量|情熱が伝播する組織が、地域を動かす
熱量のない運動は、人を動かせない。
どれほど立派な事業でも、そこに携わる私たち自身が心を動かしていなければ、その運動は“情報”でしかなく、“感動”にはなりません。青年会議所の運動とは、本来“熱”があっ
てこそ成立するものです。誰か一人の「やってみたい」という想いが仲間に伝わり、やがて組織全体を巻き込み、まちの景色をも変えていく――その熱の連鎖こそが、青年会議所
の本質です。
私たちは、誰かの指示を待つのではなく、一人ひとりが「自分がこの運動の火種だ」という責任と覚悟を持つことが必要です。役職に関係なく、全メンバーが主体的に動き、仲
間の熱を引き出す存在になっていく。そうしてはじめて、組織は内から燃え上がります。
さらに重要なのは、その“熱”を地域に向けて発信することです。
私たちがどんな想いで、どれだけ真剣に取り組んでいるのか。その姿を見せることで、共感が生まれ、仲間が増え、まちに巻き込みの連鎖が起きていきます。
熱は、熱を呼ぶ。感情が動く運動には、人が自然と惹きつけられる。本気で語り、本気で動き、本気で伝える。その情熱に触れた人たちがまた誰かに熱を伝えていく。このうねりこそが、青年会議所を“動かす組織”から、“まちを動かす組織”へと変えていく力になります。一人の熱が、地域の未来を変える。私たちはその確信を胸に、責任を持って熱を起こし、そして発信してまいります。
仲間|共感と挑戦が、仲間をつなぎ、広げていく
運動の本質は、仲間をつくること。
青年会議所のすべての活動は、共に学び、共に悩み、共に挑む「仲間」をつなぎ、増やしていく営みです。一人では到底できないことも、仲間となら乗り越えられる。だからこそ、仲間づくりはすべての出発点であり、到達点でもあります。 仲間とは、ただ横にいる存在ではありません。自らの想いを語り、誰かの想いに耳を傾ける中で育まれる“信頼と共感”のつながりです。私たちは、事業や日々の対話を通じて、青年会議所の内外を問わず、多くの人と本気で向き合い、共感から始まる仲間づくりに力を注いでまいります。
そして、青年会議所の仲間は、会員だけではありません。地域の企業や行政、学校、地域団体、そして市民ひとりひとりも、私たちの運動の“仲間”になり得る存在です。自分た
ちだけで完結させるのではなく、誰かの「やってみたい」を引き出し、一緒に動いていく関係性を広げていきます。
さらには、海外の青年会議所との国際的なつながりも、私たちにとって大切な存在です。言語や文化、国境を越えて交わる友情は、地域だけでなく世界との連携の可能性を広げてくれます。異なる価値観を学び合い、多様な背景を持つ仲間と対等に語り合うことで、私たちの視野と志はさらに大きく広がります。
また、組織の中でも、メンバー同士が互いの挑戦を支え合い、高め合うことができる風土を育てていきます。役職や年次に関係なく、それぞれの強みを認め合い、「 あなたがい
てくれて良かった」と言い合える関係性を築くことが、最強の組織につながると信じています。
仲間とは、“つながる存在”であり、“育て合う存在”であり、そして“世界に広がる可能性”でもある。私たちはこの一年、出会いと対話を恐れずに進み、挑戦と共感を通じて、新
たな仲間との絆を築いてまいります。
超える未来|想定を超える価値を、次の世代と共に創る
未来は、予測するものではなく、創るもの。
そしてそれは、私たち大人だけが描くものではありません。このまちに生きる子どもたちと共に創っていくべきものです。
青年会議所の使命とは、目の前の社会課題を解決することだけではなく、未来に希望と可能性を手渡すことにあります。それは「いつか」の話ではなく、今、この瞬間にどう生
きるかにかかっているのです。
私たちが真剣に運動に向き合うのは、このまちの子どもたちが、未来に向かって胸を張れるようにするためです。挑戦することが当たり前で、誰かのために動くことがかっこよ
くて、「自分もこのまちで何かやってみたい」と思えるような社会を残したいと、本気で願っているからです。
地域に熱量がなくなり、大人が夢を語らなくなれば、子どもたちはこのまちの未来に魅力を感じられなくなってしまう。だからこそ私たちは、未来に向けた挑戦を続け、言葉で
はなく、行動で語る。
それが、次の世代と“共に創る”ということなのだと信じています。
そして子どもたちは、単なる“受け手”ではありません。彼ら自身が、このまちの未来を動かしていく存在です。
だからこそ、子どもたちの声に耳を傾け、彼らがこの地域で夢を描ける場をつくっていく。一方的に“与える”のではなく、共に対話し、共に育ち合いながら、想定を超える未来
を描いていく――それが、これからの青年会議所に求められる姿勢だと思うのです。
子どもたちの目が輝いているまち。
その姿に、大人もまた夢を持ちたくなるようなまちへ。
そんな風景を、仲間とともに、そして次の世代とともに、全力で創り上げてまいります。
最後に
青年会議所は、ただの団体ではありません。
ここで本気の挑戦を重ねるたびに、私は多くの人と出会い、多くの想いとつながってきました。その一つひとつの“縁”が、自分を育て、運動を起こし、まちを変える力へと成長し
ていく――それを、何度も体感してきました。
だからこそ私は、この一年、自分自身が誰よりも前を走り、挑戦の背中を見せていきたい。その姿が仲間を動かし、地域に共感の輪を広げ、そして次の世代へと確かな希望をつ
ないでいくと信じています。
このまちを、もっと面白く。この仲間と、もっと熱く。そしてこの運動が、想定を超えるものにするために。今ここにいる私たち一人ひとりが、挑戦の火を灯す主役です。
全員が心から楽しみ、熱くなれる一年を、共に創ってまいりましょう。
スローガン,基本理念,基本方針
【スローガン】
想定超 ~丹波に、想像を超える未来を~
【基本理念】
一、人の心を動かす、面白い運動の展開
一、人を巻き込む、熱量のある事業の実施
一、縁を広げ、可能性を広げる仲間の発掘と活動の実行
一、自らが誇れる、未来の創造と次世代への伝達
【基本方針】
一、55周年事業の大成功
一、想像を凌駕する効果の創出
一、会員拡大と会員理解向上の推進
一、行政、各種団体との連携・交流の実施
一、協働するまちづくりの実施
一、広報活動による面白い情報発信
一、効果的な活動・運営の改革と実行
一、OB会員との積極的かつ相互理解につながる交流