理事長所信

rijicho_46th

はじめに

1949年、明るい豊かな社会の実現を理想とし責任感と情熱をもった青年有志による東京青年商工会議所設立から、日本の青年会議所活動は始まりました。

そこから23年、(一社)丹波青年会議所は1972年に日本で512番目の青年会議所として誕生しました。それから長きに渡り明るい豊かな社会の実現を理念とし「修練・奉仕・友情」の場を創り続け、日々まちづくり活動を推し進めて参りました。きっかけは様々ですが、私達は自らの意思で青年会議所に在籍し日々活動しています。その活動の原動力は何かと問われれば、同じ志を持った仲間が相集い力を合わせ、この地の未来を創造していくことに魅力を感じているからではないでしょうか。 時には共感し、時には意見をぶつけ合い、一喜一憂しながら活動していくことで、友情や信頼を育みながら成長していくのだと考えます。今、この様に活動ができているのは、これまでの歴史と伝統を築き上げ、継承していただいた先輩方の努力の賜物であり、また青年会議所を受け入れていただいた地域の方々あってこそ、運動に没頭できているのだと思います。メンバー同士は勿論のこと、先輩方をはじめ地域や他団体との繋がりを大切にし、私達に関係する全ての方々、今運動できている現状に感謝の気持ちを忘れず、メンバー一丸になり努力成長することで、地域に必要とされる存在として青年会議所運動を継承していくことが私たちメンバーの責務ではないでしょうか。

 

青少年の健全育成こそまちづくり

子供達の笑顔が溢れる社会、それこそが我々青年会議所が求める豊かな社会であります。

そこで、私達は子供達の未来のために「故郷を大切に思う心」を育てていく事が重要だと考えます。現在の子供達は、大人になっても地元に住み続けたいと考えているでしょうか。進学先や就職先、子育てや教育環境などの問題がありますが、地元の魅力を青少年に伝えることができれば、大人になっても地元に住み続けたいと考えるのではないでしょうか。丹波市は人と自然が調和した「人と自然の交流文化都市」でもあります。地元の素晴らしさ溢れるまちを愛し誇りに思い郷土を慈しむ心を持った市民が増えれば、丹波市はより魅力あるまちとなります。そのためにも人生の選択をしなければならない世代の青少年に私達の住むまちを伝える必要があると考えます。

大人の背中を見て子供達は成長します。大人もまた子供達によって学ぶ事があります。その相互関係が未来の子供や地域を笑顔にしていく心の育みへと繋がります。こうした活動の積み重ねが将来の大きな成果を生むのだと確信します。

 

青年会議所運動を楽しむ姿勢

本年度、丹波青年会議所は友情・信頼・感謝の心を忘れることなく「楽しむ」姿勢をすべての仲間と共に重点を置き活動することが出来れば、これからの青年会議所運動に新たな価値観が生まれ意欲も向上していくのだと確信しています。何事も学んでいて楽しくなければ本当の意味で身につかないと思います。一方で、苦しさを伴わない学びもまた、ニセモノだと思います。様々な事業を取り組むうえで、「楽しむ」とは重要な要素だと考えます。例え、どの様な険しい壁にぶつかろうとも、常に見方や思考を変え行動することで小さな楽しみが見つかることがあります。楽しみが見つかることで興味が湧き、積極的に取り組む仲間が増えます。やがて探究心や向上心も生まれ真剣になり、結果としてそこに共感した人が集まり同じ方向を見据え行動してくれる仲間ができます。その根本には、互いに友情や信頼関係があるからこそ「楽しむ」を共有し、仲間や地域や環境に感謝の気持ちが芽生え、率先して青年会議所運動が出来ます。

いくら良い事業を行っても、メンバーが心の底から楽しいと思わない限り青年会議所運動に魅力を感じてもらう事などできないと思います。だからこそ魅力ある丹波青年会議所を目指し、一致団結し丹波青年会議所の底力を見せましょう。

 

魅力を強く発信して会員拡大

私達が暮らす丹波市でも人口の減少、少子高齢化などといった問題を抱え、衰退の一途を辿っている厳しい情勢の中、共に活動する青年経済人を発掘し、獲得することは容易ではありません。丹波市にさらなる活力を与える青年会議所運動を展開し続けるためには、志高き人財を発掘し、長きにわたり築いてきた魅力溢れる丹波青年会議所の意義や運動に共感し、地域のリーダーとなりうる仲間を一人でも多く増やす必要があります。

まずは、メンバー一人ひとりの会員拡大に対する意識を高めるために、様々な場面において拡大運動の重要性を発信するPR活動を行うことで、熱い想いを伝播させます。そして、いまだ地域に眠っている有望な人財を発掘するために、従来の手法に捉われず、あらゆる手法を用いてメンバー一人ひとりがそれぞれの会社や地域において、青年会議所で学んだ事を発揮し、青年会議所の魅力を伝え、広げて行く事で丹波青年会議所という組織を周知させ、一人でも多くの会員拡大に関する情報を集めましょう。

青年経済人として地域を想い、JAYCEEの「心」を持つ会員の増加は、魅力ある丹波青年会議所のさらなる発展に繋がります。活気に溢れた組織は、すべての現状の壁を突破する大きな力へとなり、JC運動を活性化させ、明るい豊かな丹波市を創造しましょう。

 

強い絆と一体感

私達が青年会議所運動を行うには、必ず仲間が必要です。ただメンバーだから繋がっているのではなく、様々な事業や委員会、そして多くの時間や感動を共有してきたことで理解しあえる強い絆があります。この絆は数人の中で留めていても仕方がありません。それぞれが持っている強い絆を委員会へ、そして丹波青年会議所全体へと広げてメンバー全員が強い絆で繋がり、一体感のある組織を全員で作り上げましょう。そして一年間を通して私達の強い絆をより深め、メンバー全員の一体感をより大きくしていきましょう。この一体感が持つ力は必ず多くの人々に伝わります。

そして、忘れてはいけないのは現役メンバーを応援して下さる先輩方と私達を常に支えてくれている家族です。先輩方と時間を共有する機会を大切にして、連綿と紡がれてきた丹波青年会議所の志や想いをしっかりと引き継いでいきましょう。そして常に快く送り出してくれる家族への感謝を忘れずに青年会議所運動を行いましょう。

 

組織の礎を構築

丹波青年会議所は、これまで幾多の継承と新たな挑戦を繰り返すと共に、地域で活躍される多くの先輩方を輩出しながら、45年の歴史を紡いできました。また、40歳で卒業を迎える青年会議所の仕組みの中で、多くの志高き青年の代謝を繰り返し、時代が移り変わってもその高き志は普遍的なものとして継承されています。しかし、現在の丹波青年会議所の会員構成は、入会して3年未満の会員が約半数を占めている状況です。また、本年度終了時には10名もの卒業生がいるという状況を鑑みると、改めて継承していくべき志を会員一人ひとりが強く意識し、率先して行動しなければなりません。

会員一人ひとりの資質を結集し、組織の力として輝きを放とうとしている今こそが、運動の推進力をさらに向上させる好機です。まずは、全メンバーが運動していく上で一定の資質を備え、組織全体で運動に対する意識を共有するために、JAYCEEとしての基盤となる理念や知識を修得する事で全メンバーの意識を高く維持し、運動の推進力をさらに向上させなければなりません。

志を同じくする仲間と共に歩むことができる環境に“感謝”し、切磋琢磨しながら地域に必要とされる人財へと成長し、地域になくてはならない組織へと昇華していくための礎を構築しましょう。

 

結びに

志を同じくする仲間と共に歩みを止めることなく運動できる組織の礎を構築し、私達が手本となる大人の背中を見せることで、これからの未来を担う子供達へ、私達の住み暮らす国や地域に誇りを持って未来へのバトンを繋いでいきます。

やり直すことができない一日一日に対して、感謝の心を積み上げて恩返しの行動にかえていきましょう。

未来とは果てしなく続く現在の連続です。未来とは、過去を知り、現在を生き、未来を創るために挑戦し続ける私達の行動にかかっています。「できるか、できないか」ではなく、「やるか、やらないか」。今という瞬間は二度とやってきません。

今を生き、今を生き切りましょう!

 

基本理念

一、 故郷の魅力を伝えていきます

一、「楽しむ」姿勢に重点を置き活動します

一、 組織の礎を構築します

 

 

スローガン

この地に生きる ~友情・信頼・感謝の心を育もう~

 

 

基本方針

一.創立45周年ビジョンの実施

一.会員の資質向上

一.青少年の健全育成

一.OB会員との交流並びに会員相互の交流

一.行政や各種団体との連携・協力・交流

一.戦略的な広報活動の展開と会員拡大

一.効率的な会議運営