人間力経営委員会

 委員長 池田 佳正

所 信

  「彼を知り己を知らば百戦して危うからず」これは孫子の兵法にある言葉です。考えてみれば当たり前かもしれませんが、簡単なようで実行するにはなかなか難しい言葉です。

  自分の能力を知っている人がどれだけいるでしょうか。ある断片だけを切取って自分をあたかも天才のように過大に評価する事もあれば、一度の失敗で自信をなくし自分を過小に評価する。また、人にはそれぞれの道があってそれぞれの生き方があるのに他人と比べ、努力も苦労も自分が一番していると思ってしまう。自分のことですら知るのは難しいのに、相手の立場に立ち、謙虚にひたむきに相手を思いやり知る事は、もっと困難なのは言うまでもありません。

  私は入会以来、青年会議所という場に身を置きこれまでの活動を振り返ってみると、真の仲間や友情は、結局のところは損得勘定抜きの仲間だからこそできる「厳しさ」の中からしか生まれないのだと、強く感じます。自らの意見を積極的に発言し摩擦を恐れず、馴れ合いのない本気の議論やメンバー同士の叱咤激励の中からこそ本当の絆が生み出されるのではないでしょうか。

  まずは厳しさの中に自ら身を置いて自分を見つめ、仲間とのぶつかりあいを通して相手(ひと)の考え方や価値観を知る。相手(ひと)を知ることで行動すれば自分の可能性を見出すことができ、成長することができる。そこから相手(ひと)のために行動することの素晴らしさ、喜びを感じることができれば、あらゆることへの原動力に繫がります。このことは企業経営についても同じことが言えると思います。相手(ひと)の意向と自己の状況を理解した上で行動すれば、成功度は飛躍的に高まることでしょう。つまり、経営力の向上とは自分自身の人間力の向上の上に成り立つと私は考えます。己を知り、相手(ひと)を知る事を突き詰めることこそ企業経営の成長と発展に繫がり、地域に活力を取り戻し、この丹波青年会議所の可能性を伝播し続けることができます。

 

  時には時間を忘れて議論し、皆と共に回り道をしてでも挫けない不屈の精神と自己を律し行動し続ける決断力を持って、厳しく青臭く泥臭く青年会議所活動をする事こそが未来に向けた可能性への道であると確信しています。

 

何年後何十年後かに再び盃片手に語り合えるそんな一年にしたい。

それには淡々とこなすだけでは全く足りない。

理屈ではなく知識でもなく、熱き血と汗と涙がそこになければ・・・。

 

 

 

 

 

 

 

基本方針

一、自分を知り、相手(ひと)を知り、可能性が発揮できる場所にします。

一、できるかできないかではなく、全力で泥臭くやり抜きます。

 

 

 

事業計画

1.3月人間力例会

2.6月LD事業例会

3.10月経営例会

4.3分間スピーチ

5.人間力大賞エントリー

6.会員拡大の絶対推進

7.行政や各諸団体との連携・協力・交流

8.各委員会との連携及び支援

9.理事長諮問に関する事項