2014年度事業計画
一般社団法人 丹波青年会議所
第43代理事長 浅葉 喜一
所 信
はじめに
1972年、明るい豊かなまちづくりを念頭に、日本で512番目の青年会議所としてこの地に氷上青年会議所は誕生しました。42年もの長きにわたり、先輩諸兄が積み重ねてこられた歴史と伝統そしてこのまちのために捧げた情熱をしっかりと継承させて頂き、43年目を迎える本年、地に足をつけて青年の運動を展開させて頂けますことに深く敬意と感謝を申し上げます。
私は丹波青年会議所に入会させて頂き10年目を迎えました。入会当初は分からないことが多く、会員の皆様にご迷惑をかけていたことや叱咤激励を沢山頂戴したことを思い出します。その様な活動の中で会員の皆様に教えて頂いたことや励まして頂きながら事業や会議等に積極的に参加していき、与えて頂いた職務を精一杯全うし、微力ながらこの人の力になろうと日々青年会議所活動をして参りました。その活動の中で私自身が委員長などの役職を頂く様になり、今度は委員会メンバーに支えて頂いて1年間の事業をつくりあげて来られたことに、有難さや感謝の気持ちを覚えるようになりました。この様な気持ちを強くさせてくれる会は青年会議所より他にはないと思います。本年度、理事長としてこれまで以上に会員の皆様に支えて頂く感謝の気持ちを決して忘れることなく、私自身も精一杯会員の皆様のお手本になる様、精進して参る所存であります。また不透明な時代の中でこの様に青年会議所活動ができるのは、家族や会社、友人や地域の方々のお陰であります。そして忘れてはならない2011年3月11日に発生しました東日本大震災で志半ばにして尊い命を落とされた私達同志の想いをしっかりと心に刻み、活動させて頂ける感謝の念を忘れず与えられた役割に真剣に向き合い、決して逃げることなく果敢に挑戦し強い使命感のもと、精一杯走り続けて参ります。
人間力なくして明日はない
青年会議所活動は、単にまちづくりをする団体だけではありません。まちづくりはひとづくりからと言われる様に青年会議所活動では、まずはひとづくりの基礎をしっかりと学ぶことが重要だと考えます。ここ数年会員数の減少に伴い、新入会員に対する指導や本来行わなければならない人間力の開発に重きをおいた事業が出来ていなかったのは正直否めません。心地よいだけの会であれば42年間もの長きに亘り、会が存続していなかったのではないでしょうか。今一度、青年会議所活動の根底を勉強し直し、ひとづくりに重きをおいた活動を行っていきます。まずは自分自身を律し心を見つめ直すこと。そして考え、諦めることなく泥臭く果敢に行動すること。その活動の中に気づきがあり、学ぶことができる。これを忘れず行動して下さい。また自社の経営でも同じことが言えるはずです。順調に売上が上がっているとき時こそ、それ以上に苦渋の決断や苦難な道があったはずであり、順調でない時には必死になって戦略を立て直し攻略していくのではないでしょうか。その行動こそが自分の力となり会社の繁栄にも繋がると考えております。会員全員がリーダーとして成長し、その姿は家族や会社、取引先、そして地域コミュニティーの中でも影響力を与え、言動にも重みが増すことで、私達が行うまちづくりにも成果があらわれるのではないでしょうか。丹波青年会議所は今よりもっと強固な団体になっていくと信じ行動して参ります。
丹波の魅力を発信しよう
丹波青年会議所は創立40周年事業の一つとして、田舎力溢れる丹波の暮らしと「つながり」をデザインするを記念ビジョンとして発表させて頂きました。青年会議所活動を行っていく上で、まちづくりに対して私達が示した指針は決してぶれることなく遂行していくことが大切であると考えております。本年、丹波青年会議所では、その記念ビジョンの中にある、丹波の名産品に着目し事業を展開して参ります。私達の活動エリアのこの丹波市には、豊かな自然や伝統文化、特産品など誇るべきものが数多くあると感じています。しかしながら、後継者の問題やPR不足など様々な事情でこうした素晴らしい魅力を発信し切れていないのが現状ではないでしょうか。価値あるものをつくっていても存在すら知らないことも少なくないと感じています。この様な状況下で、私達丹波青年会議所の使命は地道な情報収集や戦略、また行政や各種団体、報道関係の方々と密に連携を取り合い、ソーシャルメディア等を駆使し、丹波市民には基より都市部の方々へ丹波の魅力を精一杯発信していくことが大切なのではないでしょうか。丹波面白そうや、行ってみようと多方面で声が上がり観光スポットの一つとして発展して行けば、より活気あふれる丹波市になると想像します。一つでも二つでも丹波の魅力を青年らしく汗をかいて発信して参りましょう。
次代の宝と共に成長しよう
子ども達を取り巻く環境は、目や耳を塞ぎたくなる事件や急速な情報化社会により子ども達同士のふれあいや思いやりの低下など、様々な問題を抱えていると感じています。何時の時代でも時代を動かしているのは大人であり、その大人が子どもに対する指導を低下させているのではないでしょうか。丹波市内でも例外ではありません。私達が幼少期の頃、この丹波の大自然で川に魚釣りに行ったり、公園や野原をチャイムが鳴っても駆け廻っていた頃のことをよく思い出します。無邪気な子どもながらにして、何か心の育みさえ自然と子ども達同士で感じていたのではなかったでしょうか。時代と共に、遊び方も変わり今では家の中でゲームやインターネットなど、外で遊ぶ子ども達の姿を見ることも本当に少なくなってしまったと感じています。しかしながら、その様な時代だからこそ、子ども達と共に屋外で活動できる機会を本年度は進めて行きたいと考えております。古き良き時代の先人から学ぶこと、また子ども達と共に活動する中で私達会員も共に成長し学んで参りましょう。
会員拡大こそ青年会議所運動そのものである
会員数の減少は、丹波青年会議所でも組織の運営や事業実施の際にも苦難をしいられているのが現状であります。多くの仲間と青年会議所活動に取り組み、苦楽を共にすることで友情を育み、感動を全員で分かち合うためには、会員ひとり一人が会員拡大に対して危機意識を持ち行動することが急務事項であると考えます。青年会議所では限られた時間の中で人と人とが出会い、知り合いから仲間になり、委員会活動や毎月の例会、事業など自ら積極的に参加することにより、かけがえのない友情や素晴らしい想い出を沢山つくり、自分の財産として得ることのできる団体だと身を以て断言できます。どの様なきっかけで入会しても、自分自身を成長させてくれる環境に身を置き自己修練することにより青年会議所で信頼のおける組織の一員として活躍してくれることを切に希望します。まだ見ぬ新しい仲間には、私達の経験から得た青年会議所の魅力を、会員全員で足を運んで熱く熱く伝え増やして参りましょう。
組織の底力
地域から必要とされる団体で有り続けるために、先ずは青年会議所内部の組織運営がしっかりとした形で進んでいかなければならないと考えます。本年度は入会3年未満の会員が多く存在する中で組織強化と私達の活動を市民の方々にしっかりと知っていただくことが必要だと考えます。青年会議所って何。どんな活動をされている団体ですか。などよく耳にすることがあります。特に若い世代の方には青年会議所の存在すら知らないことが多く、価値ある事業をしても伝わっていないのが現状ではないでしょうか。この様な状況を真剣に捉え、私達のあり方を考え、時代の先を想像し地域に沿った形で青年会議所運動を広く発信して参りましょう。
積極的な交流
会員の中には商工会青年部員、消防団員、PTA活動、自治会等、様々な団体に所属し活躍されている会員が数多く存在しています。地域のリーダーとしてこんなに頼もしいことはありません。しかしながらその活動は会議だけの出席に留まってしまい本来大切にしなければならない交流が疎かになっていないでしょうか。どの団体でも組織を活性化していくには参加意識を持ち積極的に様々な方と交流して行くことが大切なことで、その中で学ぶことや気づくことも少なくないのではないでしょうか。青年会議所活動でも同じことが言えると思います。丹波青年会議所を活性化するには、やはり会員同士の交流が不可欠であり、また様々な諸団体の方との交流は勿論のこと、私達青年会議所の先輩諸兄から学ぶことも大切なことです。その行動により、青年会議所の活動を邁進していく上で重要な丹波青年会議所の活性化に繋がると確信します。
最後に
何の為に青年会議所活動をしているのか考えたことはありますか。私は少しでも自分自身を奮い立たせ何事にも挑戦し、成長させようと活動をしています。青年会議所は私の中では大人の学び舎であり、青年期にしか経験できないことが体験できる団体であります。体力的にも精神的にも、充実したこの期に明日の丹波市を創るのは私達丹波青年会議所会員ひとり一人の使命であります。しっかりとそのことを認識し使命感を持ってすべての事業に邁進し一人の大人として活躍して参りましょう。
【基本理念】
一、ひとづくりに重きをおいた行動をします
一、丹波の魅力を汗をかいて発信します
一、危機意識を持った会員拡大の行動をします
一、創立45周年へ向け地域から必要とされる組織強化をします
【スローガン】
気概を持って立ち向かえ ~丹波の未来は私達の行動から始まる~
【基本方針】
一、創立40周年ビジョンの実施
一、会員の人間力向上
一、青年経済人としての資質の向上
一、危機意識を持った会員拡大への絶対推進
一、創立45周年に向けた組織強化
一、次代の宝の健全な共育
一、OB会員と現役会員相互の積極的な交流
一、行政や各諸団体との連携・協力・交流
一、メディアコミュニケーション並びにソーシャルメディアの活用