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青年会議所とは
 青年会議所は、“明るい豊かな社会"の実現を同じ理想とし、次代の担い手たる責任感をもった20歳から40歳までの指導者たらんとする青年の団体です。青年は、人種、性別、職業、宗教の区別なく、自由な個人の意志によりその居住する各都市の青年会議所に入会できます。
40余年の歴史をもつ日本の青年会議所運動は、めざましい発展を続けておりますが、現在757余の都市に約6万5千人の会員を擁し、全国的運営の総合調整機関として日本青年会議所が東京にあります。
全世界に及ぶこの青年会議所の中核は、国際青年会議所ですが、100ヶ国に75国家青年会議所があり約50余万人が、国際的な連携をもって活動しています。
青年会議所の事業目標は「社会と人間の開発」です。その具体的事業として、我々は市民社会の一員とし、市民の共感を求め社会開発計画による日常活動を展開し、「自由」を基盤とした民主的集団指導能力の開発をおし進めています。さらに日本の独立と民主主義を守り、自由経済体制の確立により豊かな社会を創りだすため、市民運動の先頭に立って進む団体、それが青年会議所です。
青年会議所(JC)三信条
 JCの性格は、その基本理念として、全世界普遍の人類愛にあります。人類はすべて平等であり、特定の団体あるいは政党などにかたよることなく、何ものにも左右されない最も正しい道を歩み続けます。この方針を貫くためにも、JCの各メンバーが心がけるべきこととして三つの項目を信条としています。
自己の修練

 社会への奉仕を志すものは、まず自己の修養に努め、良識ある地域社会人として、また指導者たる誇りを持たなければ なりません。こうした個人や集団の指導力開発(Leadership Development)とは実践的な活動の中で養成されるものとしています。

社会への奉仕
 戦後の虚脱状態から自由民主主義国家という新しい日本の再建に立ち上がった当時の青年たちが団結し、その強い団結力と勇気をもって、常に時代を先取りし、みずからの手で積極的に社会への奉仕を行ってきました。この活動が地域社会の発展、国家、世界の平和に貢献するものとしています。
世界との友情

 JCは同じ目的を持つ者の集団です。個人の力には限界があり、個人ではできないことも集団の力をもってするならば可能です。その力をフルに発揮するには、個人の相互の理解と友情がなければ成功しません。この友情の結びつきが都市から都市へ、国家から国家へ、そして世界中へ広がり、ついには大きな人類愛に高められ、世界の平和に貢献します。