創ろう!丹波市民の環
2005年度社団法人ひかみ青年会議所
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理事長所信及び基本理念
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2005年度 社団法人ひかみ青年会議所
第34代理事長
菊本 裕三
所信
緑豊かな公園で無邪気に遊ぶ兄弟、それを笑顔で見守る父親。
ベンチでは老夫婦が静かに微睡む。
行き交う人が挨拶を交わし、お互いを癒す。
ほのかに香るカレーの匂い。
「晩ご飯できたよ!」と母親の声、今日は子どもたちの大好きなカレーだ。
家族全員で食卓を囲み、今日あった事を会話する。
「明るい豊かな地域(まち)」をイメージするとこんな情景を思い浮かべます。
そこには人がいます。 その人は笑っています。
何時の時代でも、何処にでもありそうな風景・・・
はじめに
この地に青年会議所が誕生し34年目を迎え、近年(社)ひかみ青年会議所も二世世代に入りました。「団塊の世代」から「橋渡し世代」そして「新人類世代」へ。社会構造の変化、価値観が変化するこの混沌とした時代にあっても、先輩諸兄が起こし受け継いで来られました熱き想いと伝統を継承し、進化しながら邁進していく所存です。
JAYCEEとして
当LOMには商工会青年部・消防団・PTA・スポーツ指導員等、様々な団体に所属し活躍しているメンバーが数多くいます。これは本当に頼もしい事です。社会開発運動を展開する上で、現実として力になるのは、メンバーひとり一人の地域での信用や繋がりが必要不可欠です。JCをする時だけJAYCEEになるのでは無く、常にJAYCEEを意識し、JCで学んだ事を他団体や地域や家庭や企業にフィードバックし響き合わせてこそJAYCEEだといえます。メンバーひとり一人がJAYCEEとなり、自分の居場所を中心に根を広げる事で風雨に流されない土壌が出来るのです。
共通のものさし
人はいろいろな価値を計る数種の「ものさし」を持っています。その「ものさし」は経験や年齢や計るものにより長さとスケールが違います。しかし近年の様々な犯罪、社会問題を見ていると日本人として、人として同じでなければならない「ものさし」に狂いが生じているように感じます。原因は「個」を尊重するが余り、関わることを遠慮し、繋がることを避けた結果であると考えます。また、氾濫する情報の選択ミスやIT、ゲーム等によるバーチャルな世界を現実と錯覚し、経験と勘違いしてしまう事も要因であると思います。
人は様々な経験を通して成長しますが、その課程に於いて必ず一方通行ではない人との関わりや繋がりがあります。先ず私達が確固たる「共通のものさし」を手に入れ、周りに伝え、広げていきましょう。そうする事により『何時の時代でも、何処にでもありそうな風景』が継承されるのです。
丹波市創造(創ろう丹波市民の環)
JCの目的である「明るい豊かな地域(まち)づくり」の手段として、創立10周年に「ひかみはひとつ」と提唱し、運動し続けてきた氷上郡6町合併運動も、昨年11月1日に「丹波市」が発足し現実のものとなりました。しかし、本当の意味での「ひかみはひとつ」はこれからが本番です。
旧六町にはそれぞれ歴史・伝統・文化があり、そこに住む住民も自分の町に誇りを持っています。しかし、丹波市(氷上郡)としての共通のアイデンティティというと思い浮かばないのではないでしょうか。創立以来34年間この丹波市を活動エリアとし、活動してきた団体として、時代を担っている青年経済人として、住民、企業、行政、各種団体と連携、協働しながら市民意識の高揚を図り、個性ある誇れる精神的支柱を創造していくことが私達の責務です。
人間力開発
人間力とは「自らに活力と知力とを兼ね備え積極果敢に社会改革運動を実践していく力であり、かつ社会的動物である人間がより成熟した社会を求めていく力」と纏められていますが、分かり易く言えば「自己・人・社会を開発する事の出来る総合力」であり、JAYCEEとして絶対必要な力だと言えますし、社会的存在意義を計る力です。
人間力無くしてリーダーにはなれません。人間力無くして奉仕は出来ません。人間力無くして友情は生まれません。先ずは自己を奮い立たせ、これからの自分の為、人の為、地域の為、修練し行動しましょう。
経営資質開発
経営資質とは文字通り経営の質の事であり、財務内容・顧客本位・独自能力・社員重視・社会との調和等、経営に関わる全てが含まれます。
私達は何の為に働くのでしょうか? 自分の為、生活の為、子どもの為、社員の為、全てが正解であると思いますが、それと同じ様にお客様満足の為、社会に貢献する為という考え方が重要視される時代となりました。このお客様満足、社会貢献を表したものが社是であり経営理念であります。昨今、一部の企業による欠陥隠しや虚偽等が問題となる事件が目に付きます。自社の利益だけを考え偽った結果、社会的信用を失い会社存続の危機にまで陥っています。経営理念に基づく会社の社会的姿勢を全社員が理解しておけば、この様な問題は起こらなかったでしょう。
『貴方の会社に経営理念はありますか?』
『会社の経営理念を理解していますか?』
『その経営理念は貴方が作成したものですか?』
当LOMの大半のメンバーが二代目・三代目の後継者です。貴方が担っていく企業の為、社会の為、先代が作られた経営理念を理解し自分の言葉に置き換える事、自分の時代に合った内容に修正する事、自分で新たに作り上げる事、そしてそれを実践していく事が経営資質向上の始まりであり、混迷を極める時代を生き残る礎になると確信します。
次代の宝共育
子どもの屈託のない寝顔を見ると将来に不安を感じる事があります。
近年、私達が子どもの頃には想像もしなかった青少年事件が多発し、その数は年を負う毎に増加しています。何時の時代でも時代を創り動かしているのは大人であり、その時代の責任は子どもにはありません。「子は親を映す鏡」といいますが、まさしく大人社会の歪みが子ども社会にリアルに映っています。私達より縦の繋がりや礼儀が厳しい時代を生きてこられた先輩方が親となっている現在ですら今のような状況であるのに、「個」を重視する時代に育った私達の世代、その先の世代が親となった時どのような時代を迎えるのでしょうか。
このような時代だからこそ、規律・礼儀・道徳に裏付けされた、人としての「共通のものさし」を親、教師、地域の大人が持ち、ネットワークを組みながら共に成長していく事が、次代の宝である子どもを育む事に繋がると確信します。
「子どもは親の思い通りには育ちません。ただ、親のする通りに育ちます。」
−武田信孝氏−
貴方を磨いてくれるメンバーの拡大
JCには多くのメンバーとの出会いがあります。メンバーひとり一人に個性があり、良いところも悪いところもあります。それぞれの個性、価値観が互いに関わりあい、刺激しあい、理解しあいながら人を磨き己を磨いてくれるのです。本年、当LOM は42名のスタートとなります。前年より増えたとはいえ、ここ3年で17名のメンバーが卒業します。
貴方を磨いてくれる会員数の減少はJCの価値と体力の低下を招きます。他人任せにするのでは無く、貴方自身の問題と捉えLOM一丸となって会員拡大を実践しましょう。
最後に
貴方は何故JCに入会したのですか? 「自己を向上させたい」「知り合いを多く作りたい」と思って入会されたのではないでしょうか。
JCを続けることは決して楽な事ではありません。仕事・家庭・地域での付き合い等との両立で大変な苦労をされていると思います。人生には幾つもの山があり、その山の高さと裾野の広さは人により異なります。JCに入会した目的を達成するには、先ずは積極的に参加する事から始まります。自己を向上させるには数多くの経験が必要であり、知り合いを作るには他人を知り、自分を知ってもらうことが必要です。積極的に参加し、貴方の山を乗り越えて行きましょう。その途中に大切な友に巡り会います。乗り越えた実績が体力、自信となり次なる山登りへと繋がるのです。
貴方がJCメンバーであるのは、貴方を生み育ててくれた親のお陰です。
貴方がJCメンバーであるのは、貴方を支えてくれる家族のお陰です。
貴方がJCメンバーであるのは、貴方の社会的基盤である会社のお陰です。
貴方がJCメンバーであるのは、貴方を励まし、共に行動してくれる友人のお陰です。
貴方の回りの人・物・環境・全てに感謝し、自己満足せず謙虚な気持ちでJAYCEEを目指しましょう。
『その先には人がいます。 その人は笑っています。』
基本理念
一、常にJAYCEEを意識し、行動します。
一、関わり、繋がりを大切にします。
一、自己満足せず、謙虚な心を忘れません。
一、何事にも感謝の気持ちを持ちます。
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理事長所信及び基本理念
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