理事長所信

一般社団法人 丹波青年会議所

第49代理事長  上羽 裕樹

 

1972年、先輩諸氏の高い志によって丹波の地に日本で512番目の青年会議所が誕生してから48年もの歳月が流れ、間もなく50周年を迎えようとしています。

50周年は丹波青年会議所にとって大きな節目であり、新たなスタートとなる大事な年ですが、50年と言う月日そのものが輝かしいのではありません。丹波青年会議所が氷上青年会議所として創立から今日まで、明るい豊かな社会の実現のために、まちの課題や社会の問題、時代の変化と真正面から向き合い、背景を探り目的をもって多くの事業を展開してこられました。その積み重ねが綿々と受け継がれその結晶として現在があるのです。そして、49年目の運動を展開する我々は、先輩諸氏が繋いで来た「想い」を新たな時代に引き継ぐ最後の年度である責任と自覚を持つとともにしっかりと準備し、前に進めていかなければいけません。実際の準備はもとより会員全員がこれまで以上に自己を研鑽し互いを高めていくことで丹波青年会議所をさらに躍進させていくことが最も重要だと考えております。

さぁ、自分たちの手で現在の丹波青年会議所を築き大きく上に羽ばたかせる勇気を持って49年目の丹波青年会議所の運動を展開していきましょう。

【発想の転換で未来を切り開く】

 現在、国や地域の様々な問題が日々メディアやインターネットを通じて聞こえてきます。特に少子高齢化による人口減少、都会と地方の格差、人口の流出は私たちの地域にとっても大いに関係する問題です。しかし、日々聞こえてくる情報の中では人々の気持ちを杞憂させる単語ばかりが飛び交い、ネガティブなマインドにしていることを多々感じます。簡単に解決できる問題でないことは百も承知しておりますが、ポジティブなマインドに変えることが非常に重要であり、そのために発想を転換させることが解決への糸口に繋がり未来を切り開けると私は信じています。これまでの経済を発展させ社会を活性化させていく構図から、社会を活性させ経済を発展させていく、そのためには我々が暮らす地域から良くして行く事が重要であり、地方が疲弊していると言われる今だからこそ、発想を転換させ明るい豊かな社会を築いていく絶好の機会が目の前に広がっていると捉えていかなければいけません。我々丹波青年会議所のことを考えても、現在の会員構成として会員の大半が入会歴の浅い、いわば若手で構成されております。若手しかいないからこれまでの伝統が途切れてしまうのではないか、若手しかいない中で50周年に向かっていけるのか・・など考えてしまいがちですが私はそうは思いません。若いメンバーだからこそ、現在のタイミングが歴史を学ぶ最大のチャンスであり、これまでの英知を探る事でよりよい変化を起こすことができると確信しているからです。現在の常識や当たり前と思っていることに捉われずに、発想を転換させ挑戦していく1年を作っていくことで自分たちを、そして丹波市を躍進させていく気概をもって運動に取り組んで参りましょう。

【まちにインパクトを与える~おもしろきこともなき世を面白く~】

 「おもしろきこともなき世を面白く すみなしものは心なりけり」これは、明治維新で活躍した高杉晋作の辞世の句とされており意味は諸説ありますが幕末から明治という激動の時代を生きた人物が「面白い」という言葉を最後に選んだことは「おもろい丹波に帰丹プロジェクト」と銘打ち3年間に渡りまちづくりの事業例会を行なってきた我々としては非常に興味深いことです。

青年会議所はまちづくりを行なう団体ですが、そのためには市民の意識を変革する運動によってそれを行なっていかなければいけません。そのために我々はまちにインパクトを与え続ける団体であるべきだと考えています。では、インパクトを与えるとはどうするべきなのでしょうか。そのキーワードは「面白い」です。私がここで考える面白いは、人々の心を躍らせるつまりワクワクさせることで心に強い印象を刻んでもらうと言うことです。これは楽をして達成できる容易なことではありません。丹波青年会議所が運動を展開していく上で、どんなに想いがあっても、対象である方々に「面白い」と感じてもらわなければ独りよがりなものになってしまいます。「面白い」が共感を生み、つながりの輪がひろがることで新たな同志を生むきっかけにもなり、丹波青年会議所がまちにとって必要不可欠な団体であると認知していただけるのです。

私たちが、まちにインパクトを与えるには綺麗ごとだけを言い続けても何の変化も起こすことができません。「面白い」をきっかけにして沢山の方々に興味を持っていただく事で、会員拡大においてもまちづくりにおいても我々の想いが届くのです。

【リーダーシップの必要性】

 青年会議所は40歳までの限られた時間を過ごす組織です。その限られた時間を精一杯過ごす事で日常では味わえない経験を得ることができ、それを今後の人生に活かすことができる唯一無二の団体であると考えています。入会のきっかけは様々だと思いますが多くの方が指導力の向上=リーダーシップの向上を入会の目的の一つにされるのではないでしょうか。指導力を発揮する場面は、現役の間だけでは決してありません。青年会議所の門戸を叩いた以上これからの人生でたえず発揮する場面が訪れるはずです。

リーダーシップには様々な考え方があり、多くのリーダーが存在しています。青年会議所は同世代の様々なリーダーに接する機会が組織として確立されています。LOMを超えて、県内はもとより近畿、日本そして世界にまでその可能性は広がっています。多くのリーダーとの出会いが自身のリーダーシップを磨くことになり、そしてJC生活はもとより、自身の人生に大事な社業、家庭、地域で経験を活かして行くことができます。

そして、リーダーシップは我々がこのまちで運動を展開する上で現在欠かすことができないものでもあります。丹波市内には行政はもとより我々と同じようにまちをより良くしようと活動している青年団体や各諸団体が多く活動されています。人口減少が進む丹波市では一つの団体で発信力を高めていくことには限界があります。私たちは青年会議所で培ったリーダーシップと全国に繋がるネットワークの情報を駆使して、自らが各諸団体と繋がりを築きパートナーシップを結ぶことで、さらなる活性化を図ることができ、お互いの発信力が高まっていくと考えます。

 本年度、リーダーシップについて考えていく機会を得ることは青年経済人として現在と未来の課題に対して向き合う上で必要不可欠なものであり、自分自身とまちのこれからに繋がっていきます。

【夢を育む青少年育成】

 時代の変化と共に最近の子供たちは昔の子供たちと比べて変わったと耳にすることが少なくありません。しかし、私は丹波青年会議所が行なってきた事業例会や継続事業であるJCカップジュニアサッカー大会、中学校講師派遣事業を通じて子供たちと接する中で、子供たちの本質は変わっていないと感じています。環境の変化は子供たちの生活にも影響を及ぼしていることは間違いありませんが、子供たちはいつの時代も夢に向かってひたむきに一生懸命に日々の生活を送っていることは変わらないのではないでしょうか。青少年育成は、時代や環境の変化が影響しますが子供たちの夢に向き合える環境を、私たち大人が作っていくことが非常に大事であると強く感じています。そしてなにより子供たちの成長を一番に考えなければいけません。子供たちが現在の厳しい時代に今後立ち向かう時に、少年少女の時代に夢に向き合えたことを自信に変えることができる様に私たちは子供たちに接していくことが必要であると考えます。

 子供たちが頑張る姿は私たち大人にとっても何よりの励みになり活力に繋がります。子供たちが健全に夢を追い大人が後押しできる青少年育成を目指していきましょう。

【結びに】

 人は出会いによって成長できると私は信じています。青年会議所は全力で取り組めばその多くの機会であふれています。私は丹波青年会議所に入会し人生が変わりました。自分の成長と言う己のことしか考えていなかった自分が、まずは己を律し、まちのために子供たちのために必死で汗を流す先輩たちと出会い、自分もそうなりたいと真剣に考えました。大人になってから全力で悩み、泣き、そして笑い合える本当の友に出会うことができました。そして、その機会は当たり前でなくいつもそばで支えてくれる家族や会社の仲間のお陰であると気づき、深く感謝を示すとともに自分の力をもっともっと伸ばすことで還していく強い決意が持てました。

自分自身が心を躍動させる取り組みを行うことが人に伝わり、まちに広がります。そしてその取り組みが感動として伝播し自分自身とまちが躍進していく強い原動力になります。

失敗を恐れず、己をそしてまちをつよく躍動躍進させる1年間を共に築き上げましょう。

【基本理念】

一、己を律し自己研鑽に励むことで会員全員の成長を目指します

一、躍動躍進の精神で失敗を恐れず発想の転換で挑戦する環境をつくります

一、多くの方々に共感を得る=面白いと感じてもらえる事業を展開します。

一、内外にリーダーシップを示すことができる人間形成をおこないます

一、子供の夢を育む大人になります

【スローガン】

躍動躍進!!~発想の転換で未来を切り拓け~

【基本方針】

一、創立50周年に向けた準備・組織力の向上

一、持続可能なまちづくり

一、SDGsの推進

一、会員の指導力の向上行政・各種団体との連携・協力・交流

一、パートナーシップ締結を目指す友好団体との積極的な交流

一、50周年に会員50人を目指す全員拡大

一、戦略的広報活動

一、効率的な会議運営の研究・改革・実施

一、OB会員との交流及び会員相互の交流ICTの有効活用